CVR(コンバージョン率)とは? 基礎知識から業界別平均値、改善方法を解説

2021年8月13日

CVR(コンバージョン率)は、Webマーケティングの成果を計る重要な指標の一つです。では、CVRの数字は何を意味しているのでしょうか? この記事では、基本的な定義の解説から、CVRを活用する方法まで詳しく紹介します。

CVR(コンバージョン率)とは? その定義

CVR(コンバージョン率、コンバージョンレート)は、「シーブイアール」と読み、「Conversion Rate」の略です。CV率、CVレート、転換率と呼ばれることもあります。

Webサイトにアクセスしたユーザーのうち、CV(コンバージョン)した割合で、Webサイトの魅力を百聞率(%)で数値化します。CV(コンバージョン)とは、Webサイトの成果となるユーザーの特定のアクションのことです。コンバージョンの詳しい説明は「コンバージョン(CV)とは? Webマーケティングにおける意味を徹底解説」をご覧ください。

関連ワード:

CTR(シーティーアール)

CVRと混同される言葉に、CTR(シーティーアール)があります。CTRとは、Click Through Rate(クリック・スルー・レート)の略で、インターネット広告の成果を表す指標の一つです。ユーザーに広告が表示された回数のうち、クリックされた割合で「広告の効果」を測定します。

離脱率

CVRがCVに至ったユーザーの割合であるのに対して、CVに至らずブラウザバックしたり、ブラウザを閉じてしまったユーザーの割合を表すのが離脱率です。

CVRはなぜ重要か

Webマーケティングにおいて、CVRが重要視される理由は、Webサイトの効率的な改善を可能にするからです。

Webサイトの魅力度を把握できる

CVRはWebサイトのコンテンツがどれくらい効率的にCVを生み出す力を持っているかを測定できます。コンバージョンした数を表すCV数(コンバージョン数)やWebサイトのアクセス数だけでは、Webサイトのコンテンツに問題があるかどうかを深堀りすることは難しいです。

たとえば、商品Aを売るECサイトを例に考えてみましょう。アクセスしたユーザーは「Aを購入する」というCV(コンバージョン)に至るユーザーと、離脱するユーザーに分かれます。

アクセスしたユーザー数=アクセス数、購入したユーザー数=CV数として、

  • サイト1
    アクセス数が100人、CV数が10人
  • サイト2
    アクセス数が10000人、CV数が100人

の2つのWebサイトを考えます。

CV数やアクセス数のみで両サイトを比較してみると、サイト2の方がそれぞれの数値が高いことから良いサイトであると評価できます。しかし、これはWebサイトのみの評価ができていません。アクセス数が増えればCV数は増えるはずですし、アクセス数はWebサイトのコンテンツよりも、商品Aや企業の知名度、SEOの良し悪しが影響するからです。

CVRで両サイトを比較してみると、サイト1は10÷100×100=10%、サイト2には100÷10000×100=1%となりますから、サイト1はサイト2より10倍の効果を持っていると評価できます。Webサイト1の方が、商品Aを上手く宣伝できているのです。

CVRを測定したら、以下で紹介する業界別平均CVRと比較してみましょう。あなたのWebサイトが十分魅力的かどうか判断することができます。

Webサイトの改善結果を見える化する

WebデザインやWebマーケティングの学びを活かして、Webサイトを改善しても、主観的に見やすくなった、格好良くなっただけでは意味がありません。

ユーザーがCV(コンバージョン)に至る確率が高いWebサイトに改善されたかどうかは、改善前のCVRと改善後のCVRを測定し、比較することで判断することができます。

CVRを理解すれば、Webサイトの改善のサイクルを早め、より魅力的な Webサイトを効率良く作成できるのです。

CVRを計算するときの注意点

CVRの計算式は紹介しましたが、CVRの正しい測定のためには、CV(コンバージョン)の種類に注意する必要があります。設定するCVによって、CVの値が異なってくるからです。

例えば、同じCVでも異なる計測方法によって、ユニークコンバージョン総コンバージョンに分かれます。ユニークコンバージョンは利用者数を、総コンバージョンは単純なCVの数を計測するものです。

あなたのWebサイトが、新規顧客の獲得といった顧客数の増加を目的とするのであればユニークコンバージョンを、売り上げを伸ばすことが目的であれば総コンバージョンを用いてCVRを計算するべきです。

あなたのWebサイトの目的に合わせたCVを設定することが大切です。他のCVの種類について知りたい方は「コンバージョン(CV)とは? Webマーケティングにおける意味を徹底解説」をご覧ください。

CVRの目安を知る

CVRを計算してみただけでは、低いのか高いのかすらわかりません。業界別のCVR平均と比較してみましょう。

Webサイト・モバイル・アプリなどの顧客体験の分析を得意とするフランスのスタートアップ企業 Contentsquare は、毎年「Digital Experience Benchmark Report」の中で、業界別平均CVRを発表しています。2021年に Contentsquare が発表した業界別平均CVRが以下の表です。

業界別CVR平均値

業界 CVR平均値
アパレル 2.6%
自動車 0.4%
BtoB 0.6%
美容品 3.2%
家電製品 1.2%
エネルギー 0.0%
金融サービス 1.0%
食料品 5.0%
高級品 0.8%
旅行 2.4%
通信 0.7%
全業界 1.82%

出典: 2021 Digital Experience Benchmark Report by Industry を当社にて和訳

自動車やBtoB、金融サービスなどCVRが 1%にも満たない業界も多く、最も高い食料品でも 5%しかありません。CVRの平均値は多くの人が想像しているよりも低い数値になります。

CVRを改善する方法

CVRを測定し、業界別平均CVRを確認したら、CVRを上げるための改善を行いましょう。CVRを上げるということは、WebサイトのユーザーがCV(コンバージョン)に至る確率を上げるということですから、ユーザーに負荷をかけずに行動を促すWebサイトを目指して改善していくのが良いでしょう。

レビューや紹介文で信頼を得る

ユーザーはWebサイトを情報収集と商品の検討を目的に訪れます。信頼できる情報であることを示すため、顧客レビュー(口コミ)や紹介文をコンテンツに入れましょう。

インドを拠点とするソフトウェア会社 Wingify の調査では、レビューを読んだユーザーがCVに至る可能性は、レビューを読まなかったユーザーに比べて 58%高いことがわかっています。

出典: 11 Statistically Proven Methods To Increase Your Website Conversion Rate

EFO(イーエフオー、入力フォーム最適化)

EFOとは、入力フォーム最適化(Entry Form Optimization)の略です。CVに至るための入力フォームに、ユーザーが入力する際の手間を減らし、短時間で入力完了できるように改善することを指します。

ユーザーは、入力フォームへの入力に時間がかかると、入力をやめてWebサイトを離れてしまうことがあります。せっかくあなたのWebサイトのコンテンツからCVを決めたユーザーを、手放してしまうのはもったいないです。

EFOの具体的な手順としては、アクセス解析ツールやA/Bテストツールでしっかり数字を計測しながら、こまめな改善を重ねていくことになります。ただ、入力フォームの典型的な改善ポイントを集めた「EFOツール」も各社が出しているので、導入するのもひとつの手です。

読み込み時間を短縮する

Webサイトを訪れた際に表示されるまでの速度は、ユーザーがCVに至る確率に強く影響します。

Webサイトの表示速度は、「Webサイトのパフォーマンス」とも呼ばれ、Littledat の調査によると、サイトパフォーマンスの平均は 4.3秒です。上位20%以上のWebサイトの表示時間は 3.0秒より短いですが、5Gの普及などの技術の発展から、人々が期待するサイトパフォーマンスはさらに短くなると予想されています。

出典: What is the average time before full desktop page load?

Google の調査では、読み込み時間が 1秒遅れるごとにCVに至る可能性が最大 20%減少することがわかりました。CVRを上げるために、サイトパフォーマンスの改善は欠かせないでしょう。

出典: 4 things you need to know about the future of marketing

サイトパフォーマンスの改善の一つの例として、画像の最適化があります。Webサイトに挿入する画像のファイルサイズを下げることで、読み込み時間を短くすることができます。

CTA(シーティーエー)の改善

CTA(Call To Action)とは、Webサイトを訪れた人が自然とCVを達成するように誘導するWebサイト上の工夫のことです。 CTAについて詳しい記事は「CTAとは? CTAを改善するコツを紹介」をご覧ください。

CTAの改善によって、CVに至るまでのハードルを下げることができます。何から改善して良いかわからない場合には、まずCTAの改善から始めてみましょう。

CTAを改善したいけれど考える要素が多く、Webサイトをいちいち修正するのは大変、という場合は、「ぽちっとクリック」がおすすめです。ユーザーの目を引くデザインのCTAボタンを、かんたん設定ですぐ設置することができます。デザインもサイトに合わせて複数から選ぶことができます。スマートフォンやタブレットのマルチデバイスにも対応しています。無料登録はこちらからいただけます。

CRO(コンバージョン率最適化)とは?

CRO(シー・アール・オー、コンバージョン率最適化)とは、Conversion Rate Optimization の略で、広くWebサイトのCVRの改善を目的とした施策を指します。上記で説明したCVRを上げる方法もCROの一部です。

近年、CVRの改善がWebマーケティングの成功に必要不可欠であるとの理解が広がると、CVRのプロセスを体系化したものを表す言葉、重要性を訴えやすくするためのバズワードが必要となりました。そこで作られた造語がCROです。

CROとSEOとの違い

SEOは、Webサイトへのユーザーのアクセス数を増やすための手法です。これに対して、CROはUX(ユーザーエクスペリエンス)を最適化することを念頭にWebサイトを改善していきます。

とはいえ、CROのためにSEOが有効となるときもあります。CROがSEOを含むときもあるので、全く異なるものではないことに注意しましょう。

まとめ

CVR(コンバージョン率)とは、Webサイトに訪れたユーザーがCV(コンバージョン)に至る確率を表し、Webサイトそのものの効果、魅力を示す重要な指標です。

測定方法に注意しながらあなたのWebサイトのCVRを測定し、業界別のCVRの平均を目安にCROに取り組みましょう。CVRを指標に改善のサイクルを回すことがWebマーケティング成功につながります。

CVRを改善したいけれど考える要素が多く、Webサイトをいちいち修正するのは大変、という場合は、「ぽちっとクリック」がおすすめです。ユーザーの目を引くデザインのCTAボタンを、かんたん設定ですぐ設置することができます。デザインもサイトに合わせて複数から選ぶことができます。スマートフォンやタブレットのマルチデバイスにも対応しています。無料登録はこちらからいただけます。

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